木村宗慎先生講演会
「神様に奉る
能や狂言、華などとは違い
茶道は「主」と「客」という
人間同士の関係。
だからこそ
きれいな作法という型にはめて
人間らしさを薄めている」
茶道が何故
作法を大切にしているか
こんな視点で考えたことがありませんでした。
宇和島ご出身で
お茶人として
茶道研究の多数の著書をお持ちの
木村宗慎先生の講演会での一説です。
お能や落語での茶道や
岡倉天心が茶道のことを
Tea ceremonyではなくTeaisumであると
力説している英文も持ち出し
大きな視点での茶道の話は
笑いの要素もいっぱい入った
先生の体験談もあり
とても楽しく
あっという間の1時間半でした。
一番感動したのは
「あたりまえのことを
続けることで
ご縁が繋がれていく」
という内容のお話でした。
お茶会では
席を改めるたびに
今あなたのために採ってきたお花ですよ、
という意味で
飾っている花に
水を霧吹き
演出します。
本当に大切なのは
そのお花がどれだけ美しいかとういことではなく
霧吹かれた露なのだということ。
それをみて、客は亭主の
もてなしの心を味わいます。
また、作法や型にはまったしぐさも
普段のようにできて
カッコいいことが
もてなしのひとつ。
利休のいう
「あたりまえのことを
あたりまえにせよ」
ということは一番難しい、
と宋慎先生もおっしゃいます。
茶の湯で
世界を救うとまではいかないが
あたりまえを努力して続けることで
人の心を繋ぎ
足元を固めていく…
私がバラづくりや
アンのお茶会で伝えていきたいことと
共通するものでした!
たまたま帰省していた娘も参加。
宋慎先生に個人的に質問でき
たくさんの収穫があったようです。
主催してくださった
倫理法人会女性委員会のみなさま
本当にありがとうございました!
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