河名秀郎さん講演会にて、私が受け取ったもの
畑を通して、子育てにも政治にも
全てにあてはめられる自然のコンセプトを
河名さんから学ぶ。
<自然界のルールで一番大切なことはバランスをとること>
いつの間にか
私達人間は
「早く、たくさん」が大切で
肥料や農薬など
「余計なもの」を
畑に入れてきた。
バランスが崩れた畑は
虫や病気を呼び込んで
自分で浄化しようとして
更なる肥料や農薬を
人間に使わせた。
この仕組みは
私達の身体にとっても同じである。
早く病気を治そうとしたり
健康を追うあまり
栄養サプリメントや薬など
不必要なものを入れることや
無理な食養は
バランスを崩してしまう。
もともと体に存在しないものを
体内に入れることは単なる対処療法でしかないのだ。
病気になることは
自然界との調和のズレを
元に戻そうとする浄化作用。
病気やウイルスは悪だと
決めつけたのは人間のルール。
素直に受け入れること、
じっくり付き合うことが大切。
<食は芸術なり>
食べ物を見た時に
それを栄養素として
頭で考えて食べることほど
つまらないことはない。
「食」は、ただ栄養をとるためではなく
美味しく、楽しくが始まりの
文化なのだから。
自然にできたものさえ
食べていれば
自分たちが必要なものは
本来自分でまかなえ、育まれる。
これが自然の法則である。
頭で食べない。
何が必要かを
知識よりも感覚で受けとめること。
素の自分・五感の部分を中心に
「バランスをとるにはどうすればよいか」を
キャッチすること。
<どうすれば持続可能な社会ができるか?>
自然資本を
1年間汚してきたか
貨幣価値として判断した学者グループの結論がある。
開発や汚染で自然が破壊されてきた金額は870兆円。(2009年調べ)
修復するには1年間にこれだけの金額を
人類は負担していかなくてはならない。
今のままでは100年もたたないうちに
地球環境は破壊されるというのが
学者たちの研究結果として出ており
産業資本経済から
自然資本経済へのシフトが急がれる。
自然を消耗せずに
負担ゼロの農業としての自然栽培は
破壊型ではなく共存型の
自然資本経営のひとつである。
自然栽培を通して
私達はただの農業技術だけではなく
イノチの在り方として
政治や育児にも生かせる
自然のルールを学ぶことができる。
それらを生活の中に反映させることで
自然資本経済をすすめ、
持続可能な社会を作っていくこと。
これもひとつの選択肢である。
************************************
以上が、私のつたない感性が大切なこととしてキャッチした河名さんのお話の一部である。
そして、一貫していた、河名さんの「全てが存在していい」という広い視野は
やはり自然栽培から学べるものなのであろう。
「それぞれの命に、
そして全ての存在に
可もなく不可もない
自然界のルール。
虫だってウイルスだって
それが悪いと決めつけているのは
人間のルール。
彼らは不要なものを分解したり
無くそうと思って存在していて
地球の一員として役割を果たしている。
だからといって
自然栽培が全てだなんて言わない。
化学肥料だろうが
有機肥料だろうが
全て存在することには意味がある。
自然栽培は
ひとつの選択肢。そして提案。」
この立ち位置が河名さんスタイル。
自然界にいいとか悪いとかない
この大きな懐に包まれる感じは
山や森で私たちが受け取る
気持ちの良さと一緒だった!!
生きていく上で
何を基準に選んでいけばいいか、
改めて再確認できた今回の講演会。
170名近くの方にいらしていただきました。
本当にありがとうございました!
コメントおまちしております