小さな楽しみ
朝日新聞をやめられないのは
全国版の文化文芸コーナーが
昔から大好きだからだ。
今朝もロシアの前衛的オーケストラ
「ムジカエテルナ」の紹介があり
当時使われた楽器を使い
チェロ以外の全員が立ったまま超絶スピードで演奏する
YouTubeを検索し、釘付け。
チケット完売らしいが
東京や大阪で
チャイコフスキーの
バイオリン協奏曲が演奏されるという。
評価は両極端に分かれるらしいが
私は挑戦者のエネルギーを
この記事からだけでも感じ
猛スピードの疾走と
糸を引くような滑らかさの
両極端という演奏を
いつかナマで聴いてみたい!!
とウットリしている。
かたや
横の記事は
歌人・馬場あき子さんの
人生禄の最終回。
自分のことを分からなくなった
お母様のことを詠んだ和歌
「母はもう
植物なれば静かなる
青木心を
目に澄ましゐつ」
に、人が還る場所というものを感じ入る。
ご主人もなくされ
天蓋孤独だが
さびしさは感じないという。
「人間は、いかなる苦境の中にも
愛せるものをみいだせます。
歌は自分に問いかけをしながら作るもの。
自然との対話はもちろん
人物を歌うときにも
自分にとってこの人は何?
と問うてみる。
いくつもの問いかけを持つことは
愛しているということだから」
大先輩の生き方に
勇気をいただく。
どっちの記事も捨てがたいのは
このほとばしるエネルギーと
静かな佇むようなオーラが対比された
両方の記事のバランスの良さにも惹かれるから。
改めて思う。
人間って
そして創作って
すばらしい!
私にとっての創作
「バラづくり」にも
こんなエネルギーを生み出したい!
クラシックにも和歌にも
そんなに造詣が深いわけではない
小さな私が
今朝もこの文化文芸コーナーに
ワクワクさせられながらの
出勤なのであります。
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