時の記念日の裏千家茶会
向一文字前谷
「むこういちもんじまえたに」
と読むそうです。
この風炉に入っている
灰のかたちの名称です。
五徳の向こうを一文字に
前は器に沿って
谷のように
まるく仕上げるそうです。
そんなことも知らなかった
若輩者ですが
本日淡交会月次釜にて
その風炉を使い
お点前をさせていただきました。
この灰は
裏方でリチャードの奥様・曽我部さんが
時間と手間をかけて
形をつくってくださいました。
曽我部さんのお母様が
ご存命の時に
とても大切にされていた灰で
使った後は
毎回すべて
細かいふるいにかけて
乳鉢で擦り
保存されていたものを
受け継がれているそう。
茶道でも
自然療法でも
時間がエネルギーであるということを学びます。
電気などで
ちゃちゃっと簡単になる作業もあるけど
手をかけ暇をかけたものほど
美味しかったり
効き目があったりするものなんですよね。
目にはみえないけど
とても大切なこと。
くしくも
今日はお茶会のテーマは
「時の記念日」。
山本先生がお母様から引き継いてこられた
松柏会が50年目の今
ご縁があった社中の人たちの
時間をかけたはたらきで
ひとつにまとまりました。
終わった時には清々しく
何もかも
時計の針が
かちりと
音をたてて揃ったように
新たに何かが始まる
嬉しい予感がする
お茶会となりました。
自分の時間も
他の方の時間も
大切にしたいと
改めて思います。
400名近くのご参加のみなさま
山本先生、
そして支えてくださった社中のみなさま
本当にありがとうございました!
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