お気に入りの本:日々是好日
農業の経費は馬鹿でかい。
強風で屋根が壊れたり
寒さで春の芽吹きが遅れていると
ちゃんと命は育ってくれているのか
今月分のハウスの暖房代が払えるのか
未来が不安になる。
ちょっと気がふさいだ今日は
ハウスの仕事から
少し離れて
庭の草引きに専念した。
気持ちがちょっと落ち着いた後
この本を開くと
草引きをしながら
心地よかった
雨上がりの土の匂いが
本の世界と共振し
一気に読み終えた。
大学生の時から
40代になるまで
作者が茶道を通して
感じ取ったものが綴られているのだが
茶道の本というより
じっくり自分を創っていくって
こういうことなんだな~と。
「すぐにわかるもの」と
「すぐにはわからないもの」が
混在していてもよくて
五感を通して
季節を重ねていくことで
過去や未来の自分と対話しながら
それらが少しづつわかってくるのを
楽しめばいいのだということ。
そういえば私も
ずっと苦手だった炭点前が
ある時から点が線になったごとく繋がって
今月からは楽しくて仕方ない。
いつか結び目がほどけることがある。
長い目でコツコツと
今を生きること。
そんな風に思うと
すーっと気が楽になった。
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