土門拳写真展
八幡浜美術館で土門拳写真展が開催される予定だと
友人に聞いてから間もなく
私の母も、「土門拳さんの写真展があるらしい!」と
新聞の切り抜きを嬉々として持ってきました。
久しぶりに土門さんの作品を
生で見れる機会が!
それも愛媛であるのだと
私もワクワク両親を連れて行ってきました。
若い頃は
写真はただ目に見えるものを
切り取っただけだと思っていましたが
写真家の大叔父に写真たるは何かを学び
大きくプリントしたものを
展覧会などで目にするようになると
そこにある時間や空間が
作者の意図に乗っているのを
感じるようになりました。
大叔父からは
土門さんとの交流も耳にしていて
私も何度か展覧会にお邪魔しましたが
わかりやすくて
とても好きな作品ばかりです。
今回も大判カメラで撮影し
何が表現したいか直に伝わる
質感やディーテイルがしっかり表現された
本物の強さのある写真作品たち。
土門さんが解釈する仏像の数々や
「リアリズム」を追求する
昭和のスナップ写真に向き合い
やはり生で見れ
大感激しました。
最後まで粘り続けて撮影されたという
雪景色の室生寺の作品は
あまりにも有名でしたが
私も現地を思い浮かべながら
心静かに鑑賞させてもらいました。
土門拳さんを知らないはずがない父も
「えーっと、今日観に行くのは
油絵だっけかな?」と
行く前はぼんやりとしていたことも
リアリズム。(笑)
帰りに立ち寄った「こけむしろ」では
紅葉がぐっと際立つお庭の演出に
感服しながら
両親が昔から愛するアートや自然を
一緒に味わえる時間に感謝しました。
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