作物たちと共に
お隣の牛舎のひがきさんの奥さんは
米どころの新潟生まれ。
お餅でさえ
愛媛のお餅では満足いかず
御実家から送ってもらっていて
愛媛の丸餅とは違った
四角い切り餅を
毎年お相伴させていただくのですが
本当に甘くて美味しいのです。
そして以下は
以前このことについて投稿したことがある
5年前の記事を一部引用。
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(引用)
ひがきさんのご実家で
お米を作っているのは
75才のお兄さん。
そのお兄さんは
去年の夏、ガンを患ったが
まだ米作りを続けたいと思うことが
励みになり、仕事復帰したそうだ
その時の言葉を聞いておののいた。
「やっとこの歳で
お米作りがわかってきたんだから
今やめたくはない
もっと美味しいコメをつくりたい」
(引用おわり)
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そう。
このパワフルな言葉の主、
今年とうとう
お米作りをやめられたそうなんです。
「わしの作るお米は
この辺の魚沼産のお米の中で
一番美味しい!!」
と、80歳になられて
やっと納得の
引退だそうです。
うちの主人もよく言いますが
作物は
太陽や土などの自然が作るもので
人の手は
最後の一押しだけのものなのでしょう。
奥義が深い!のです。
ついつい
自分一人の手で作っているように
慢心しそうになりますが
そのときは
作物たちから
「違うよ」
とちゃんとメッセージがあります。
そう考えたら
わたしたち農家は
作物から育てられているといっても
間違いではないかもしれませんね。
わたしたちも
あと30年は
納得させてもらえないであろう幸せを感じつつ
薔薇たちと共に
成長していきたいと思います。
◆写真は、おすそ分けにいただいた
檜垣さん作のお野菜たちです。
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