開耳
紫とピンクのラブリーな花束
今日の天声人語、音についてでした。
「時には町に出て、会話や今年に耳を傾けよう。知りえなかったことが見えてくる」という声欄の女子学生の投書「イヤホンを外して雑音を聞こう」は「開耳」の勧め。
音楽の癒しは万能ではない。落胆の知友までは消し去ってくれない。…逃げずに挫折や傷心と向き合えば、再起の手がかりが降臨する。
筆者はもちろん音楽が単なる「逃げ口」だとか、何の効果もないとか、そのようなつもりはさらさらなく、自然の音を聴くことの大切さをいいたいのだと思うのですが、私も共感しました。
毎日、ハウスの中のいろいろな音に癒されているのです。
もちろんバラたちに聞かせている音楽は流れているのですが、バラをお世話するために、(水耕栽培ですので)液肥が流れている音。お天気の良い日に天窓が少しづつ開く音。小鳥のさえずりや木々のざわめき。風の音。お隣の牛舎の牛の声…などなど、広いハウスに響くこれらの音が、バラたちの命の営みを、更には、この宇宙に存在する私たち人間が、どれだけ自然の恩恵を受け取っているかまで感じさせます。
この世に存在していること、存在させてくれている空気や太陽、水…すべてに感謝したくなります。
悩んでいて、目先のことばかりにとらわれて、この「音」たちが聞こえないこともありますが、はっと我に返ってバラと向き合えば、これらの音が癒してくれます。これが「再起の手がかりが降臨する」という意味なのでしょうね。
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