私のような
年中無休の仕事でも
ここ数年は
茶道の師匠の計らいで
年末は除夜釜で静かに一年を締めくくり

年始はお正月のお稽古初めで
気持ちを新たにすることを
させていただいている。

普段、バラのハウスで
自然と向き合い
大きな宇宙の中での自分を
確認しながら日々過ごしているが

美や芸術、禅にも深い茶道に触れていると
人間が人間らしく
自然や天と関わろうと
考えに考えを重ね
努力と工夫を凝らしてきた歴史に
なんとも「人」が愛らしく思え

大いなる自然の中では
詳細が見えていない
地上でちまちま泥臭く生きている人間が
ますます大好きになる。

もっとも
お稽古中に
何も考えない空なる時間が

いつもごちゃついている頭の中を
すっきりさせてくれるのが
茶道の醍醐味なのだが。

新年のお床には
日の出の掛け軸。

転勤族のお父様に
ずっとついて廻った師匠ご一家が
家は変われど
毎年ご家族揃って
このお軸の前にお正月を迎えたそう。

流れていく時のなかでも
ずっと変わらないものがあるのはいい。

なかなか熱心な門下生ではないが
今年も私のバランスをとってくれる
このひとときを大切にしたい。

★

年末年始とたくさんの方に
ベルローズのバラと関わっていただき
感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました！

御挨拶が遅れましたが
今年もどうぞよろしくお願い致します！