三世代の好日
茶道のお稽古で一緒になる
若いママと1歳の男の子の親子が
2組います。
ママたちは小学生の頃から
山本先生のもとで茶道を続けていて
私も彼女たちが
高校生のときから
茶道の後輩として
色々教えてもらってきましたが
今はおんぶ紐で
赤ちゃんをあやしながら
お稽古を頑張っています。
私が子育て中の頃は
茶道は習っていませんでしたが
子供たちを預かってくれて
大阪まで習いに行っていた
フラワーアレンジメントを
続けさせてくれた母がいたり
外食では
私がゆっくり食べれるように
ぐずる子供たちを
店の外に連れ出してくれたりした
親戚や先輩方のことが
懐かしく思い出されます。
その頃は
自分の時間を犠牲にして
そうして面倒を見てくれる方々を
スーパーウーマンだと思っていましたが
今、少しでもママたちの
力になりたいと思える
余裕のある自分に
びっくりしています。
ママたちのお点前中に
ウロウロしたい彼らを
抱っこして一緒にあそんでいると
「岡野さん、スミマセン~」と
感謝されちゃいますが
先輩方へのオマージュを込めた
恩返しをさせてもらっている
自分のための時間です。
そして何より
小さい人たちが
興味を持って
眼差しをどこへ向けるかに
興味津々。
小さな体全体を使って
この世界を感じようとしている彼らに
色々教えてもらっています。
この世代になってみなくては
わからなかったことの一つを
味わえて幸せです。
床のお軸は「好日」。
「良い日」という意味ではなく
「良くも悪くも
毎日が自分の力を
精一杯発揮できる
かけがえのない日」
だそうです。
(「茶掛の禅語辞典」より)
ママたちは
「お床にあがったら
ダ~メ~!!」と
目を三角にしている中
大満足の彼らを
ウキウキ撮影するわたし。
どの世代にとっても是好日也。
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