時間をはずした日の祭りを終えて
ひぐらしが鳴く外を
ふと眺めると
中の会場が
窓に写って
石鎚神社の木々と
一体化していた。
その場のすべてが
象徴されている風景のように感じて
静かにシャッターを切った。
広い140畳の大広間は
寝転んでも
どんな事しながら聴いてもいい
つまりは
自分で聴き方を選べる
コンサートだった。
古佐小さんの創りだす音に
ひぐらしの声が
ばっちり調和していることがわかり
その場にいた全員が
ハープの音以外のものからも
もっと吸収したいと
目を閉じ横になったり
空気を胸いっぱい吸ったり
五感をフルに働かせはじめる。
そんな風にしながら
自分ひとりでは味わえない人生を
古佐小さんの曲を通して
たどってゆき
海の向こうまで羽ばたいたり
家族を思って温まったり
時には切なくなったりして
心を解き放っているのがわかった。
お隣の人との境界線がなくなって
会場のみんなの気持ちが
一体となる。
インラケシュ。
あなたはわたし、わたしはあなた。
そんなマヤの叡智を
確かめ合った夜。
誰一人欠けても
何一つ欠けても築けない
時間がはずされた
美しい豊かな流れの中だった。
★
時間をはずした日の祭り
無事、終わりました。
石鎚神社奉納は
大亀先生のお能「序の舞」から始まりました。
これは、樹木の精が登場するものであり
能の中でも一番静かな舞であるとのことで
先生が命の誕生のテーマに合わせて
選んでくださいました。
ハープの古佐小さんは
打ち合わせ時
お能の音楽に
ハープをどのように合わせるか
ということを思案されていましたが
音同志を調和させるというよりも
お能の音楽を
虫の音のようにとらえ
場を調和させていくところに
落ち着きました。
「胎動」…全ての生命が生まれ
命を育んでいく瞬間を表現したいという
夢花さんの発案は
お能とハープを繋ぐ役割、
そして「波動」を感じさせる音
ということで入っていただいた
武田法龍さんの法螺貝と
青野和範さんのジャンベにより
大きなアクセントのある流れになりました。
コンテンポラリーダンスで
夢花さんが
バラのオブジェの生命体から
へその緒を表現した
バラの首飾りを取り出し踊り
最後、そのバラのオブジェに
参加者全員の祈りを込められるような演出でまとめ
更には、ハープの音色で昇華させ
「胎動」というテーマは
調和と共に見事な表現となりました。
奉納にご出演していただいた皆様、
祝詞の際に
献茶をしてくださり
奉納の格をぐっと上げて下さった
山本宗薫先生、
司会をしながら
全員の気持ちをひとつにし
最後バラの祈りのオブジェの着地場所を
正道に導いてくださった
リチャードさん、
会場準備のために
心を尽くし
当日も座布団、音響に
自分のことより先に走り回ってくださった
山本宮司
受付や準備に
全てが上手くいくように
魂からの応援と共に
お手伝いしてくれた
えりこちゃん。
そして、意図を理解して
共に祈りを捧げ
奉納に参加してくださった皆様方。
その他、参加はできなくても
遠くから共振し、応援してくださっていた方々。
本当に本当に
ありがとうございました!
コンサート中
私は大好きなハープの音色に
身を委ねつつ
目の前の皆が
聞き入っているその様子を
ただ後ろから眺めているだけで
感謝の気持ちと
幸福感に包まれて
大きなギフトをいただいていました。
また太陽の周りを
新たな気持ちで一周する地球号。
同じ乗組員として
これからもどうぞよろしくお願い致します
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