暑い季節でもバラを長く楽しむコツ
茎はなるべく短く、葉も整理しましょう。トゲは残しましょう。
長い茎を短く切るのはもったいない…とつい長くしたまま活けてしまいがちですが、茎が長いとその分、バラは水を吸い上げるのに一苦労。
特に夏場は、水分をたっぷり含ませるために、茎を思い切って短くしましょう。
また、葉を水につけると、葉が腐り、水も汚れてしまうことと、花に必要な栄養や水分を充分回してあげたいので、不要な葉はできるだけ切り取ってしまいましょう。
トゲを取ってしまうと、そこから水が蒸発してしまうので、できるだけ残した方が長持ちします。
〈ワンポイントレッスン1〉茎を短くする度に、花器を変えてみましょう
毎日水替えと水切りをしましょう。
夏に花を弱らせる原因の第一は、水の汚れです。
そのもとになるバクテリアは、水温が高くなると発生しやすくなります。
毎日水替えをして、ぬるついた茎を綺麗に洗い流し、数ミリでいいので、水切りをしてやると更に長持ちします。
毎日の水替えはできない!そんな方は、最初から茎を思い切って10センチくらいに短くしておき、出来る時に、思い切りかわいがってあげてください。
ちょっと元気がないバラだけ、水切りしてあげましょう。
鮮度保持剤は、水の殺菌と栄養補給にかなり効果があるようですが、破棄された水が染み込む地球環境を考えると、あまりお勧めしたいものではありません。
毎日マメにバラと向き合って、寿命が来たら受け入れる…たとえマメにはできなくても、気持ちだけは手向けてあげる…そんな自然なお付き合いでいいのではないでしょうか。
忙しいあなたの傍で、花たちは彼女たちの役割を静かに果たしており、枯れることも一つの命の姿を見せてくれています。
〈実験〉元気がなくなったバラを短く挿し直してみました
【実験1】
【実験2】
日の当たらない風通しのいい場所に置きましょう。
長もちさせるためには、置き場所にも気を配ってあげると更にいいです。
鉢花と違い、切花には光は不要です。
直射日光のあたる窓辺に置くのは避けて、空気の流れがある室内の中心に置いてもらえるのが、バラたちにとっては嬉しいようです。
ただし、乾燥しないように、エアコンや扇風機の風が直接当たらないようにしてくださいね。
水の温度にも気を配りましょう。
バラも人と同じように、暑さや寒さを感じています。
室温が高く、水が温まってきますと、暑くて元気がなくなります。
室温が高くても、水が冷たいと気持ちよく咲きますので、夏は花瓶のお水はできるだけ汲みたてのものがよいでしょう。
時折、氷を入れてあげる方もおられるくらいです。
逆に真冬は、冷た過ぎるとびっくりして水を吸いません。
私達人間が心地よい温度のお水を与えてあげてくださいね。
それぞれのバラの特徴を良く知りましょう
薫りが良いけど可憐な一重咲きタイプのドラマティックレインなど、茎が細くて風にそよぐようにしなやかなタイプのバラは、水も下がりやすく、花びらがすぐに散ってしまい、傷がつきやすいため、2~3日しかもちません。
開いてきたらドライフラワーにしたり、花びらをポプリにして楽しむ方が向いています。
逆に、花びらが厚めで、花首や茎が硬くしっかりしたタイプのキララやブルーミルフィーユ、バルセロナなどの品種は、花瓶で楽しむ期間は比較的長くなります。
どんな特徴があるのかを、お花屋さんなどに確認してから、そのバラに合った楽しみ方でお付き合いしてくださいね!
〈ワンポイントレッスン2〉透明の花器を使った簡単夏のアレンジ
短く活けると、お手入れも簡単です。もったいないようですが、最初から茎を短くカットし、可愛く活けて、より一層気持ちを添わせてあげることも、長もちさせる方法のうちの一つかもしれません。
涼しげな透明のガラスの器は、最近では雑貨店で安く手に入りますし、プリンやゼリーの空き容器を利用しても簡単に花は活けることができます。写真のように、数枚のグリーンを加えて、ちょっとしたアレンジメントを楽しみましょう!
以上、真夏にバラをより楽しむコツをお届けしました。
ベルローズでは、お届けする段ボールが蒸れてくる暑い季節になると、冷蔵便にて発送させていただいています。
バラたちにとっては少し寒い環境でじっと大人しく過ごしており、皆様のもとで一挙に花を咲かせようと心待ちに待機しております。
できるだけ長旅をねぎらう言葉などをかけていただいたり、日々思いを寄せていただけると、更にお役に立ちたいと張り切ることと思います。
また、バラたちの波動は、ドライフラワーになった後でもエネルギーは落ちないそうです。
どうぞ傍に一日でも長く置いてやってくださいませ!