娘の新年事始め
今年のお正月はリモートワークのおかげもあり
いつもより長く帰省できた
社会人3年目の娘。
10日の三好宗潤さんの初釜に
重鎮の兄姉弟子に混じって
参加させていただくことに。
彼女にとっては初めての茶事。
作法がわからないからと
本を読むのも一夜漬け。
私は仕事もあり
家にいなかったので
慣れない袋帯を
YouTubeに助けてもらって
自分で結び
ひとりで出かけていきました。
何のための日々のお稽古なのかとか
茶事での緊張感のある本物の作法に
触れてほしいとか
そんな親の思いとは違って(笑)
社中の方々と
久しぶりにお会いできたことに大喜びで
帰宅してからは
誰誰さんとこんな話をしたとか
ずっと皆さんとの交流について
喋っていました。
素晴らしいお茶室やお道具のことも
こちらが聞けば話しますが
それよりも人との交流が
嬉しかったんだな~と
ニヤニヤしながら聞いていました。
今朝、娘と一緒に参加されていたSさんから
娘が足の調子がお悪いSさんを
常に気遣い手助けしたり、
他の皆さんともバランスよく話もできていたと
「どこに出しても恥ずかしくない
良いお嬢様に育っておられますね、
そのことをひとことお母様に伝えたくて」
とわざわざお電話いただきました。
娘の行動は
どなたにでもできることですので
こうしてわざわざ伝えたいと
お思いくださるということは
お茶事自体が素晴らしいものだったとは思うのですが
「伝える」ことを実践できるSさんの
お心意気や温かなお気持ちに感激し
繋いでくれた娘をはじめ
いつも見守ってくださっている
山本先生、宗潤さん、
同席やお手伝いくださった社中のみなさんにも
そして「茶道」というものにまで
感謝の気持ちで一杯になりました。
作法はもちろん大切ですが
いつも社中で学んでいるのは
お茶のもたらす心だと思っています。
帰省した折には
忘れていることが多く
なんちゃってな
お点前を披露する娘ですが
お茶の「心」を愛するひとりなのだと
感じました。
そして出席していない私まで
時空を超えて
こんなに感激させる
お茶事の波及力に
ただただ感服するばかりです。
夢のような時間を終えた娘は
ほのかな香がかおる着物をするりと脱いで
姿勢を正したまま
空港から現実社会に帰っていきました。
*写真は宗潤さん宅一部(娘撮影)と昨年末に稽古中の娘。
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